昭和の日と洗濯機

こんにちは。

4月29日は「昭和の日」です。この日は昭和天皇の誕生日だったのですが、激動の昭和時代を思い出す日として制定されました。昭和は64年まであったことから長い間この日が休みで習慣となってしまったというのがあるのかもしれません。

洗濯においても激動の時代でした。

江戸時代まで手洗いしかなかった洗濯ですが、明治時代になり洗濯板が海外より持ち込まれました。昭和の初期まではこの洗濯板を使った洗濯方法が行われていました。たらいに水を張って、洗濯板のギザギザしている場所へ押し付けることで汚れを落としていきます。「こすり洗い」という方法です。これにより手洗いより効率的に汚れを落とすことに成功しています。

戦後になり昭和30年に日本初の洗濯機が発売されました。洗濯は自動で行ってくれますが、脱水作業は手回し式のローラーで行います。これは月給の5~6倍もするといわれており、庶民が手にすることはほどんとありませんでした。昭和40年に二層式洗濯機が登場しました。洗濯槽と脱水層に分かれていて、タイマーで脱水を行います。この二層式洗濯機が発売されてから、ほとんどの家庭に洗濯機を設置することができるようになりました。その後、昭和60年ころから全自動洗濯機が登場しました。今でいう「縦型」と呼ばれている洗濯機ですが、この頃からすでにあったのです。

手洗いから全自動洗濯機まで、昭和の時代は激動の時代を過ごしてきたのです。

現在は「縦型」の他に「ドラム式」も一般家庭に登場しています。昭和31年に初代「ドラム式」が開発されていたのですが、洗浄力が弱いこと、超大型過ぎて家庭に置くことはできなかったことから昭和の時代に普及することはありませんでした。現在は洗浄力を高めることができていますし、何とか家庭に入るサイズまでコンパクトにできたので「ドラム式」を使うことが増えてきています。

コインランドリーでは「ドラム式」の洗濯機を採用しています。少ない水で洗えるというのが利点です。置き場所についてはコインランドリーなので、家庭ほど気にする必要が張りません。洗浄力については活性水を使って洗うこと、ぬるま湯で洗うこと、専用の洗剤を使うことでより効果的に洗うことができています。